(4562文字です。ちょっと長いです。)
はじめに
かれがわです。5月28日に行われたPJCS追加大会は7勝13敗で309位でした。2週間前と同じく6負け越しであり、悔しい結果となりました。多少は真面目に考えたパーティなので、ここで記事にして紹介します。予選第1回のときから変わらずバンギラス+ガブリアスの砂パーティですが、今回は今までとは違って「後発おいかぜ」を軸としています。
コンセプト
バンギラス+ガブリアスで確率を押し付けながら荒らし、アーマーガアで おいかぜ を展開、特攻上昇ハバタクカミで一掃します。この流れを妨げるカイリューのマルチスケイルやきあいのタスキに対して、すなあらし+ステルスロックで仕事をさせないことを狙っています。後2枠については、ほのお技を持ち幅広く戦えるソウブレイズを便利屋(補完枠)として5枠目としました。6枠目は倒し方の分からないコノヨザルを誤魔化してほしいという願望でノーマルタイプのイエッサン(♀)にしました。
攻めのタイプ補完の考え方は「じしん」を中心として、苦手な「くさ」や「ひこう」に対して「ひこう」と「いわ」でそれぞれ弱点を突きます。また「みず」テラスタルするポケモンが増えてきたと考え、「くさ」の攻撃技を仕込みました。最後の掃除役のハバタクカミの「フェアリー」について補完をあまり考えていませんでしたが、苦手な「ほのお」・「はがね」には前座の「じしん」と「かくとう(対はがね のみ)」で削ることができていました。
個別解説
性格は使用したミントを指しています。ステータスは対戦時のLv.50のときのものであり、HPー攻撃ー防御ー特攻ー特坊ー素早さ の順です。対戦でほとんど影響がないステータスはxと書いています。
バンギラス
テラスタイプ:かくとう
持ち物:きあいのタスキ
特性:すなおこし
性格:いじっぱり
ステータス:175-204-131-x-120-113
技:いわなだれ けたぐり でんじは ステルスロック
すなあらし と ステルスロックによって、相手のポケモン4匹をまんべんなく削ることができるポケモン。周りのサポート無しでも1回行動できるように持ち物は きあいのタスキ にしました。あまり集中攻撃されなかったため、タスキはよく機能しました。
基本的に いわなだれ を選択して負荷をかけていきますが、通りの悪い相手には でんじは や ステルスロック で後続に託します。シングルバトルのような戦い方です。けたぐり は あくタイプ を倒す技ですが、ひこうテラスタルでかわされがちで、 いわなだれ しなかったことを後悔していました(例:ドドゲザン、パオジアン!)。
テラスタイプは けたぐり の性能を高める「かくとう」ですが未使用。特性との相性はよくないです。すなあらし無効の「はがね」や雪パーティに強くなる「こおり」が選択肢にありました。
ガブリアス
テラスタイプ:みず
持ち物:たべのこし
特性:すながくれ
性格:ようき
ステータス:193-172-116-x-106-169
技:じしん いわなだれ まもる みがわり
行動回数を増やして確率の試行回数を稼ぐポケモン。すながくれ発動率は体感20%で、何度か救われました。予選第1回のときと比べて、たべのこし と いわなだれ によって場持ちが格段によくなりました。いわなだれのダメージはわずかですが、ひるみで隣を守ることが期待でき、何回も使いました(すみません)。もちろん弊害もあり、範囲技しかないため、ワイドガードに何もできません(2敗)。
テラスタイプは弱点の少ない「みず」。パーティ全体で厳しい相手の みず技を受け止める役割があります。野生で捕まえられるテラスタイプですが、気付かずに宝食堂に駆け込みました(1敗目)。
アーマーガア
テラスタイプ:かくとう
持ち物:オボンのみ
特性:ミラーアーマー
性格:わんぱく
ステータス:204-109-144-x-131-88
技:ブレイブバード ボディプレス はねやすめ おいかぜ
後発から おいかぜ を展開するポケモン。タイプが優秀で受け出ししやすいです。物理特殊問わず攻撃を耐えられるように耐久重視で育成し、オボンのみ でさらに上乗せしています。攻撃と素早さは高くないですが、相手に倒されないように、また的確に弱点を突けば活躍できました。隣のポケモンが攻撃している間、暇になるときがあるので、はねやすめ で回復して2回目の おいかぜ に備えていました。
テラスタイプは元タイプの弱点を消してボディプレスの性能を高める「かくとう」。相手の いわなだれ に耐性を持たせるべく一度使用するも、ひるんで負け試合に… やっぱり いわなだれ は格別に強い技です。野生で捕まえられるテラスタイプですが、気付かずに宝食堂に駆け込みました(2敗目)。
ソウブレイズ
テラスタイプ:くさ
持ち物:とつげきチョッキ
特性:もらいび
性格:いじっぱり
ステータス:181-163-121-x-121-114
技:むねんのつるぎ テラバースト かげうち クリアスモッグ
補完枠の5枠目といいつつ並びの見た目重視で4匹目に陣取ったポケモン。特性込みでバンギラスやアーマーガアとの交代時の相性がよいです。とつげきチョッキとテラスタル込みのタイプ耐性で幅広い相手と戦うことができます。特に相手の くさタイプに強く、粉技や やどりぎ を無効にしながら攻撃でき、なおかつ隣の ほのおタイプに倒されません。技威力が高くなく、耐久重視の育成のため、火力は控えめ。クリアスモッグは対「合体寿司」専用。
相手の くさタイプの補助技を封じるためにテラスタイプは「くさ」。使用機会は多かったです。
余談ですが、第15回ばしオフ!でパーティに入れてたソウブレイズと同一個体です。簡易ソーラーブレードともいえる(?)くさテラバーストはそこそこ強かったです。
ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:ブーストエナジー
特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
ステータス:151-x-96-179-156-170
技:ムーンフォース シャドーボール マジカルシャイン まもる
無効タイプのない範囲技と2つの単体攻撃で最後の詰めを担当するポケモン。ガブリアスの隣で まもる を使いたかったため、持ち物は こだわりメガネ ではなくブーストエナジー。相手のガブリアスに負けないように素早さを170まで伸ばしました(なお未遭遇)。無難に強かったですが、私のダメージ感覚が不十分であるために技選択を誤り、負ける試合が何試合かありました。これは今まで様々な型のハバタクカミを試していたためだと思います。練習の数をこなすことが大事ですね。
テラスタイプはマジカルシャインの性能を高める「フェアリー」。なるべく使いたいですが、ガブリアスとソウブレイズのテラスタル優先度が高いため、このポケモンが場に出たときにはテラスタル使用済みであることが多かったです。
イエッサン(♀)
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:ゴツゴツメット
特性:サイコメイカー
性格:ずぶとい
ステータス:177-x-125-116-126-108
技:サイコキネシス このゆびとまれ てだすけ まもる
イッカネズミ+コノヨザルをどうにかしてほしいポケモン。他にはモロバレルの撃破が難しいパーティに選出する予定でした。しかし、どちらも当たらなかったため選出回数は0でした。こればっかりは仕方ないです。
選出
基本選出
先発:バンギラス+ガブリアス
後発:アーマーガア、ハバタクカミ(ソウブレイズ)
サーフゴーにはソウブレイズをぶつけたいですが、後発から出したときにはほぼ負けの盤面のことが多かったです。
対晴れ、雪パーティ
先発:アーマーガア+ソウブレイズ
後発:バンギラス、ハバタクカミ
バンギラスを後発にして天候奪取を狙います。
対合体寿司
先発:バンギラス+ガブリアス
後発:アーマーガア、ソウブレイズ
初手:バンギラスがヘイラッシャに でんじは、ガブリアスは まもる(みがわり)
一番対策を考えました。合体しないヘイラッシャも数が多く、合体寿司ピンポイントの対策を先発に出しても機能しないことは分かっていました。
上記の初手をして、合体しない場合は あくび をいなしながら いわなだれ を放ち続けます。初手合体の場合でもバンギラスがタスキを持っているため、この動きは成功しやすいです。その後はバンギラスが倒れるまで2匹で いわなだれ し、倒れた後はソウブレイズでクリアスモッグを打って弱体化させます。ヘイラッシャ突破時にシャリタツを倒すことが難しいため、みがわり を残したガブリアスがヘイラッシャを倒しつつ、隣のアーマーガアで おいかぜ を使うのが理想盤面です。
実戦では3回合体寿司に当たり、全勝できました。合体しないヘイラッシャに対しても善戦でき、自分のプレイスキル次第で勝てた試合がありました。しかし、後発から出てくる単品ヘイラッシャにはこの動きでは勝てませんでした。
結果
7勝13敗!309位!
実力が足りなかったです。「運負け」もしましたが、総合的にはむしろ運がよかったほうだと思います。これにプレイングがついてくればもう少し勝てたと思うと悔しいです。
追加大会の数日前にまとまったパーティで完成度は高くないですが、考え方のいくつかは悪くなかったと思っています。でんじは の使い方や後発おいかぜ などですね。
終わりに
振り返ると、バンギラス+ガブリアスを選択したのは「勝ちにいく選択」としては誤りだったと思います。弱点が被るために、このルールで強いカイリューや「4災」を入れづらくなり、結果としてパーティの総合力(パーティパワー?)が高くなりませんでした。総合力で及ばないパーティに最初から運要素であらがおうとしている時点で分の悪い戦いでした。
しかし、予選第1回のときからずっとバンギラス+ガブリアスについて考察を続けたことに後悔はしてません。考察を続けた結果、自分で考えたパーティがいくつか作れたことに満足しています。もとから好きなガブリアスがさらに好きになりましたし、バンギラスも好きになりました。このへんは何が何でも決勝大会に行きたかったわけではなく、行けたらいいなくらいの気持ちだったのがありそうです。もちろん私なりに真剣に勝ちにいきましたが、他の参加者には気持ちから負けてたのかなと。
今年のダブルバトルは以前と比べて分かりやすいように感じます。パオジアン+カイリューやヘイラッシャ+シャリタツなど、2匹で完結できる並びが数多くあり、パーティの系統を把握しやすいからだと勝手に考えています。また、サイクル(交代戦)をあまりしないパーティの選択肢が多いこともあると思います。選出パターンが分からず、動かし方も1通りしかつかめずで、私は今までダブルバトルに苦手意識を持っていましたが、今年はとても楽しく遊ぶことができましたし、ダブルバトルについて少し分かった気がします。
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